またまた久しぶりの更新です。
今日ご紹介する黒松は去年の11月17日に「えひめ癒しの南予博」の共催で行われた盆栽展の会場で
実施した協会員向けの勉強会の教材です。
講習の目的は一般的な整姿の仕方でしたので、普通に正面を決め針金で枝を整えて終わりにするつもりだったのですが、元々入手したときから、太い根が盛り上がった 特徴的な立ち上がりを生かすため、幹を曲げ思い切って背を低くするつもりでした。
当日は時間が限られていたため、簡単に幹曲げする手順を説明しただけでしたが、予想外に幹を曲げた場合の姿を見たいをいう要望が多かったので、春の展示会の時にお見せすることになりました。
展示会まで3か月ほどしか間がないので帰宅してその夜に早速作業開始です。
立ち上がりにサバがあり自然の厳しさを感じさせられますが、上はのっぺりした感じで変化がありません。
ただ幹を曲げただけでは面白くないし不自然になりそうなので幹の芯を抜きサバにしましょう。
枝は講習会で元々の姿もまま整整えた状態なので大幅にやり直しですね。
かなり曲がりましたね
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2月9日になりました。
例によって忙しく手を付けていませんでしたが樹にもいい休養になったみたいです。
更に幹を引き絞り頭部もコンパクトにまとめました。
サバも自然な流れに彫刻しています。
重かった後枝ジンにしてすっきりと
後ろ姿もよくなったかな。
根の状態はまあまあでしょうか…
盛り上がった太い根の周辺に暴れていた小根も整理しています。
植え替えしないで曲げた姿だけお見せする予定でしたが展示会に出品する樹の
手入れをする時間もいないのでこの際にこの樹を飾ることにしました。
急ごしらえなので鉢映りも治まりももう一つですけどね(><;
インスタント盆栽ですね(^^:
とりあえず展示しましたが
この樹にとってはこれがゴールではなくて
再スタートですね。
ではでは。