こんばんは。
またまた久しぶりの投稿です。
今夜ご紹介するのは赤松の山木です。
山出しされてから切り込みと枝曲げをされた形跡はありますが
独特な幹模様のため今一つ樹形が定まっていないようで
長年放置されていたようです。
現正面
右斜め前
裏面
左側面
幹が正面から左後ろに大きく曲がっています。
正面 立ち上がり
根元は右側がかなり埋まっているようです。
裏面 立ち上がり
根元が扁平で細く見えます。
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すいません、途中で寝落ちてしまいました。
再開します。。。
仮正面
鉢で隠れて見えませんが左に傾けると埋もれていた右側の足元が現れ
立ち上がりの曲がりと幹の動きにバランスがとれそうです。
角度と正面の見当をつけたので改めて各面各部の検討してみましょう。
右斜め 前
ここを正面にするには幹が後方に逃げすぎていて立ち上がりも幹の動きも
いいところが見えませんね
右側面
ここでは立ち上がり部分しか見えません
右斜め後方
鉢でよく見えませんが足元は細く不安定で幹も立ち上がりと重なってしまい
面白味が阿rません
幹の動きはわるくないのですが立ち上がりが直線的で安定感がありません。
左斜め後方
枝葉で隠れてわかりにくいですがこちらも立ち上がりに変化がなく幹は
手前にまっすぐ突き出してきていて奥行は感じられますが躍動感がありません。
左側方
立上がりから幹がぐるりと前に回っています。これはこれで個性的で嫌いじゃ
ないのですが足元はもう一つかな…
左斜め前
ここを正面にすれば枝の操作は簡単だし樹幅も一番大きく見えボリューム感があります。
しかし立ち上がりと幹が重なっているうえ、幹の動きが間延びして見えませんか…
こうして詳細に全周を確認しましたがそれぞれ一長一短ありますね。
自然の山で育った樹ですから人間が勝手に良い悪いと言っても赤松さんには
迷惑なことでしょう(^^;
このくらいの幹なら曲げ込むことも可能ですがここは敢えて樹の流れに逆らわないで
あるがままに整えてみたいと思います。
ということでここを正面として作っていきましょう。
選んだポイントは 半懸崖樹形を支える足元力強さがあることと幹が間延びして見えず
奥行と躍動感があることです。(奥行きはあり過ぎですけどね)
そして樹皮の荒れ具合が一番いい感じです。
逆に気になる点は 右上から左後ろに下がる幹がお腹を突き出すように前に湾曲
していることと。そしてその幹が丸見え過ぎることでしょう。
気になる点をカバーして人工では作れない(作らないとも言える)個性を生かす
ために枝には少々負担をかけさせて貰うのでしっかりラフィアで保護します。
幹の後方に伸びている再下枝から整えていきます。
幹の後ろから差し枝として前方に移動させるため枝元を90度以上曲げるので
折れ防止のための針金を添わせました。
いいところですがもうこんな時間‼
新聞屋さんも来たので今夜はここまでで~
おやすみなさい(><;