お待たせしました。
今夜は太いサバ幹の五葉松です。
懇意にさせていただいている業者さんが交換会で落として来られました。
ご覧のように一度は整枝されていたようですが小枝が乱れてしまっています。
業者さんが売りやすくなるよう整えましょう。
まず正面を決めましょう。
この樹の一番の個性は太い幹に古色のあるサバと樹皮ですね。
この個性を見どころとして枝順も考慮するとここが一番よさそうです。
正面が決まれば樹形構想も決まりましたね。
後はイメージに沿ってサクサク進めていきましょう~
左側面から見たところです。
間延びして使えない後ろ枝を切りジンにしました。
では右最下枝から整えていきましょう。
針金荒掛け
小枝にも針金を掛けて日当たりと風通しよく整えます。
ここで幹を右に傾けます。
この方が立ち上がりから右の一の枝の流れがいいですね。
続いて後ろ枝にかかります。。
右側面から見たところです
更に左二の枝へと続きます。
二の枝終了~
三の枝もできました。
下半分できたので中間部の枝に針金を掛けました。
このままお進めてもそんなにおかしくはないのですが
立ち上がりから三の枝までの力強さに比べ急に細くなった幹が貧弱にみえるので
細い幹を右に引き絞ります。
幹が曲がったので水平だった枝が右に傾いていますね。
幹を右に引き絞ったために傾いた枝を修正しました。
これまでに切った枝です。
正面
樹冠に比べ左右に枝が長めなのでゆったりした印象になりました。
右側面
裏面
左側面
仕上がりです
ゆったりして大きな景色を感じさせる仕上がりですが…
鉢替えの際に左の根を処理して植え付角度をもう少し右に傾けるとともに
低すぎる右一の枝を調整し
左に伸びすぎている二の枝を半分位に絞め込むことで
最初に書いたこの樹の個性である太いサバ幹の迫力を強調したいですね(^。^)
整姿直後 樹高47㎝
ではまた~